人工知能(AI)関連技術に関する特許の権利行使 -ニューラルネットワークを用いたクレームについて-
業務分野:特許
カテゴリー:法令
著者など | 岡本 義則 |
---|---|
業務分野 | 特許 |
出版日 | 2023年5月26日 |
掲載誌・出版物 | 特許ニュース No. 15903 |
出版社 | 一般財団法人 経済産業調査会 |
概要
近年の人工知能(AI)の技術の進歩は目覚ましい。ニューラルネットワークにおける深層学習(ディープラーニング)の技術の発展により、人工知能(AI)についての応用が広がったのはもちろん、近年では大規模言語モデル、基盤モデルなどの進歩があり、毎日のように新しい技術が出現している。
AI関連技術に関する特許への関心も高まっており、多くの特許出願がなされている。しかし、AI関連技術に関する特許について、権利行使の観点からの検討は必ずしも多くない。 特許庁は、AI関連技術に係る特許出願について、特許・実用新案審査ハンドブックの附属書Aに事例を追加している。追加された事例には、ニューラルネットワークを用いたクレームの例も含まれている。AI関連技術に係る特許出願について追加された事例は、特許要件に関する問題についての検討の事例であるが、AI関連技術の特許については、権利行使の観点からの考察も必要と考えられる。 本稿では、特許庁により追加された事例における、ニューラルネットワークを用いたクレームの例について、特許侵害訴訟における権利行使の観点から考察する。AI関連技術に関する特許については、権利行使の観点を考慮して、審査基準及びその運用の検討、さらには特許法の改正など、今後の議論をしていくことが望ましいと思われる。 (岡本義則「人工知能(AI)関連技術に関する特許の権利行使 -ニューラルネットワークを用いたクレームについて-」特許ニュース 5月26日(金)号 No. 15903 pp.1-7 (2023)より抜粋) |
岡本 義則の他の著作・論文
-
著作・論文 知財一般 その他
超知能の時代の法制度
岡本 義則
-
著作・論文 その他
公的データインカム(DI)による社会規範のデータ収集 ― 民主的なAIアライメントに向けて ―
岡本 義則
-
著作・論文 その他
AIの人権(AI権)
岡本 義則
-
著作・論文 その他
法律学としての AIアライメント
岡本 義則
-
著作・論文 知財一般 法令、その他
Is Japan Still a Machine Learning Paradise?
岡本 義則
特許に関する他の著作・論文
お電話でのお問合せ
03-3270-6641(代表)