ウクライナ:ウクライナ情勢および法令施行(2022年4月13日施行)
地域:ウクライナ
業務分野:特許
カテゴリー:法令
2022年2月24日に発せられたウクライナの戒厳令は、5月25日までの延長が予定されている。また、「ロシア連邦のウクライナに対する軍事侵略に関連する戒厳令中の知的財産権の保護に関する法律」第2174-IX号(法令)が、 2022年4月13日に施行された。
この法令は、以下のことを規定している。
1.期限の一時停止
2022年2月24日から、知的財産権の保護及び取得に関連する期限が一時停止される。商標および国際登録に対する異議申し立て、審判請求、無効化訴訟の提起、徒過した期限の回復申請などの期限も一時停止される。これらの期限は、2022年2月24日より前に経過した時間を考慮して、戒厳令制度が停止または解除された日の翌日から継続してカウントされる。
2.知的所有権有効性の継続
関係する期限が一時停止された知的所有権であっても、その有効性は継続する。それぞれの特許と証明書(certificate)は引き続き有効であり、法的効力がある。
3.更新料・年金後払い可能
戒厳令期間内に支払期日が到来する更新料および年金(renewal and annuity fees)については、戒厳令が解除されてから90日以内に支払えば良い。
4.延長・回復費用なし
出願人/特許権者が、戒厳令が解除された日から90日以内に、関連する申請、要求、異議申し立て、応答を提出する場合には、延長または回復費用を支払う必要は無い。
執筆者
特許部
外国特許情報委員会
[業務分野]
特許
特許分野の他の法律情報
お電話でのお問合せ
03-3270-6641(代表)