ブラジル： 新特許審査ハイウェイ(PPH)試行プログラム(2019年12月1日施行)

外国特許情報委員会

ブラジル特許庁(BPTO)は、現在施行中の全ての特許審査ハイウェイ試行プログラムに置き換わる新たな特許審査ハイウェイ試行プログラムに関する規則(Resolution 252/19)を発表した。新プログラムでは、対象技術分野の制限がなくなる。

1.　試行期間

2019年12月1日から2022年11月31日までの3年間。

2.　申請可能件数

2019年12月1日から申請を受付け、申請順に毎年400件まで受付ける。一出願人あたり月に1件のみ。

3.　申請要件

以下の全てを満たす出願が対象。

（1）出願から少なくも18か月経ているか、あるいは早期公開請求がなされている、または、国際出願の場合、WIPOにより公開されている。
（2）審査料金が支払われている。
（3）他の早期審査プログラムが認められていない。
（4）審査が未だ開始されていない。
（5）本プログラムの申請とBPTOが本プリグラムの対象にすることを認める決定との間、出願人による自発的分割あるいは補正はできない。
（6）パテントファミリーの少なくとも最先の出願がBPTOに出願されているか、あるいはBPTOとPPHプログラムを有する特許庁に出願されているか、または国際出願受理官庁として選ばれている特許庁に出願されている。
（7）パテントファミリーにおいて最初の審査を担う特許庁が審査をして主題に特許性があると判断している。
（8）パテントファミリーにおいて最初の審査を担う特許庁が特許許可の決定をしている。
（9）最初の審査を担う特許庁により特許性ありと認められた主題と等しいかまたはより限縮された主題をクレームしている。